高橋 英明 Hideaki Takahashi
モロッコ料理との出会い:
不健康な食生活を送っていた私が、健康的なモロッコ料理に魅了されるまで
私が、日々の食事の大切さを心から痛感したのは、今から数年前の病院の診察室でした。
医師の口から告げられたのは、血圧は200を軽く超え、体重も100Kg以上あり、もう入院して治療が必要だと言うことでした。
長年の不健康な食生活と運動不足がたたった結果でしたが、恐ろしいのは、それまでは自分では健康なのだと思いこんでいたことでした。
その後、入院をしたくない一心で決意したことは、ファストフードやスナック菓子、飲み会への参加をできる限りやめ、自炊をすることを心がけること。継続的に運動を続けることでした。
1年半後、体重は50Kg落ち、すっかり体調も良くなって、血圧などの数値も正常値、飲んでいた降圧剤などの薬も全て止めることが出来ました。人生で初めて標準的なサイズの服を買いました。
この体験から、料理を全くしてこなかったことを深く反省し、食事と健康の関係性に興味を持ち、料理教室や料理学校に年間200回以上通いながら数年間、料理の知識や技術を学び続けました。そこで初めてモロッコ料理と出会いました。
シュクランキッチンのモロッコ料理は、簡単な調理法で美味しく、手頃な食材で作るため無理なく家で実践出来ることがとても魅力的でした。また、スパイスを使うことで塩分量は少なくて済み、ヘルシーだけど美味しく仕上がることにとても驚きました。
レッスンではモロッコの伝統的な調理法や、フルーツを取り入れた料理にも驚きながら、全ての課程を修了し、認定試験を受けて講師になりました。人生のどん底で得た料理への情熱とモロッコ料理への興味を、これからも絶やさずに続けていきたいと思っております。
講師になってよかったこと:感動の瞬間を共有できること
料理講師になってから沢山の素晴らしい経験をしましたが、特に心に残った3つを挙げてみたいと思います。
・生徒さんが家でレッスン内容を実践してくれたこと
生徒さんからレッスンでお伝えした料理を家で作ってみたという写真を見せてもらいました。その時は言葉では表せない感動がありました。レッスンで伝えたい事がしっかりと伝わり、生徒さんが実践してくれたことがとても嬉しかったです。
・生徒さんから様々なことを教えてもらえたこと
講師として教えることももちろん大切ですが、生徒さんから新しい知識やアイデアを教えてもらうこともあります。それがまた私自身の成長に繋がり、より良い講師になるための助けになっています。
・生徒さんやご家族が、料理を食べて美味しいと喜んでくれたこと
料理講師になって一番の喜びは、生徒さんやそのご家族が、料理を食べて美味しいと喜んでくれることです。料理は人を笑顔にし、幸せなひと時を過ごさせる力があるということを実感します。そのことは、料理の講師をする上での原動力となっています。
今後も多くの人々に、モロッコ料理の美味しさ、楽しさを伝えるための努力を続けていきたいと思っています。